ゴキブリ殺虫剤

ゴキブリ殺虫剤について

ゴキブリ殺虫剤には様々な種類があり、 有効成分、使用法、殺虫効果などが異なります。

そのため、「どのゴキブリ殺虫剤を利用すべきなのか」迷う場合があります。

ここでは全てのゴキブリ殺虫剤を比較・紹介するのではなく、 市販品では最も優れた殺虫剤であると思われる「ゴキジェットプロ」について、 有効成分、毒性、使い方、特徴などについて紹介しています。

また、文末に殺虫成分を含まない「冷気タイプのゴキブリ殺虫剤」についても、 少し紹介しています。

ゴキブリ殺虫剤の成分

ゴキブリ イミプロトリン
ゴキブリ殺虫剤の成分は大きくみると実は1種類しかありません。

農薬や駆除剤としては有機リン系、有機塩素系、合成ピレスロイド系、カーバメート系など様々な種類があるのですが、
殺虫剤(※ホウサンダンゴやコンバットなどの駆除剤を除く)としては、 合成ピレスロイド系といわれる有効成分が主流です。
(一部オキサジアゾール系という有効成分が使われている商品もあります。)

しかし、この合成ピレスロイドは細かく分けると、さらにいくつかの種類に分かれます。
その中でも現在の主流は「イミプロトリン」といわれる殺虫成分です。

イミプロトリンの特徴

このイミプロトリンは即効性が最も高いといわれる殺虫成分で、 即効性とともにゴキブリの飛翔能力を奪うすぐれものです。

市販品ではゴキジェットプロ、ゴキブリフマキラー ダブルジェット、ゴキブリハンターなどに使われています。

ゴキブリ殺虫剤の毒性

ゴキブリ殺虫剤の毒性
現在主流となっているイミプロトリンは人体や哺乳類への影響は少ない、と謳われています。

また、日本の殺虫剤は薬事法により規定が設けられています。
ゴキブリ殺虫剤はその特性から人間の呼気吸入を想定し、毒性、4週間以上の連続吸入毒性、大気中濃度測定など、様々な試験にパスした製品のみが製造販売承認を得ることができます。

海外において、ピレスロイドとアレルギーや喘息との関係が懸念されたことが有りましたが、 明確な因果関係がないと結論付けられています。

使用後は必ず換気

これらの観点では、ピレスロイド系のゴキブリ殺虫剤は人体には安全なのですが、注意も必要です。

ピレスロイドは通常、大量で無い限り重篤な中毒は起こりにくいのですが、 気管に入った場合は科学性肺炎(化学作用によって引き起こされる急性あるいは慢性の肺の炎症)を 発症する可能性があると指摘されています。(日本中毒情報センターより抜粋)

安全であるとは言え、呼気吸入を少しでも避けるため、使用後の換気は十分に行ったほうがよいでしょう。

また、魚には有毒である為、水槽近くでの使用は避けた方が良いでしょう。

ゴキブリ殺虫剤はゴキジェットプロ

ゴキジェットプロは言わずと知れた最も評価の高いゴキブリ殺虫剤です。

その理由はゴキジェットプロの瞬間殺傷能力にあります。
(※ゴキジェットプロには薬局でしか買えない「ゴキジェットプロ 秒殺+まちぶせ」という瞬間殺傷力を強化し、さらにまちぶせ効果をプラスした殺虫剤があります。興味のある方は是非薬局でお求め下さい。)

平成25年12月薬事法の改正、平成26年6月施行により、インターネットでも購入できる様になりました。待ちぶせ効果のある殺虫剤については、見失った時の対策をご参照下さい。

ゴキジェットプロ 誕生秘話

ゴキジェットプロの開発は、一人の老人の殺虫剤の使い方が他人とあまりにも違ったことから始まりました。

当時、普通の人はゴキブリに5~10秒程度ゴキブリ殺虫剤を噴射し、 様子を見る人が多かったのですが、 この老人はゴキブリが少しでも動いてる間、ゴキブリが生きていると思い込み、殺虫剤を使い続けたそうです。

それを見たアース製薬の人が、少しでも早く、ゴキブリの動きを止める殺虫剤を開発ができないかと考え、研究開発したそうです。

それまでの殺虫剤は、噴射してからゴキブリが動かなくなるまで、1分以上かかっていたのが普通だったのですが、 ゴキジェットプロは「瞬時に」ゴキブリを殺し動かなくすることを重点に開発されました。

瞬時にゴキブリを殺す殺虫剤

この瞬間殺傷能力により、「ゴキブリが死ぬ前にどこかへ行ってしまう」、 「ゴキブリの死骸が確認できない」ということが非常に少なくなりました。

有効成分イミプロトリンがゴキブリの神経を麻痺させ、動けなくするからです。

また、神経を麻痺させる為、ゴキブリの飛翔能力も奪うため、 ゴキブリが苦手な人にも比較的容易に使うことができそうです。

人体に無害なゴキブリ殺虫剤

最近は有効成分に殺虫成分を含まないゴキブリ殺虫剤が販売されています。

正確には殺虫ではなく、冷気を浴びせることで動けなくするのですが、様々な理由でピレスロイド系殺虫剤を使えない人には嬉しい商品かもしれません。

ただし、動けなくした後、どのようにゴキブリを殺すかはひと工夫必要です。

死んだと勘違いして放置することだけは避けて下さい。
冷気が解けた後、場合によっては数時間経ってから、再びゴキブリが動き出すことがあるため、注意が必要です。





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