アパートのゴキブリ対策
アパートのゴキブリ対策も基本は一軒家やマンションの対策と同様です。しかし、アパートはその構造上、アパート特有の対策ポイントが幾つか存在します。
ここではアパートを例にとり、ゴキブリ対策の考え方と具体的な場所、ポイントについて紹介しています。
またゴキブリの侵入対策の基本となる考え方については、一軒家のゴキブリ対策で紹介しています。ご参照下さい。
アパートに限らないゴキブリ対策の基本
アパートに限らず、ゴキブリ対策の基本は以下の2つです。- ゴキブリを家の中に侵入させない
- 万が一侵入したゴキブリは必ず仕留める
- ゴキブリの通り道となる隙間や侵入経路を全て塞ぐこと
- 万が一侵入された場合のためのゴキブリ対策を用意しておくこと
以下、「ゴキブリを家に侵入させない」という観点から、 アパートのゴキブリ対策について紹介しています。
具体的なゴキブリ対策の前に、基礎を知りたい場合はゴキブリ対策一軒家やゴキブリ対策の基本とはをご参照下さい。
また、万が一侵入された場合のゴキブリ対策については、 ゴキブリ退治一覧から、 好みにあった罠を巣作りを防ぐゴキブリ対策などを参考に設置して下さい。
アパート侵入経路別 ゴキブリ対策
アパートのゴキブリの侵入経路は、- 人の出入りによって生じる侵入経路
- 放置(ゴキブリの通り道になっていることを知らなかったこと)によって生じる侵入経路
以下、おのおのの侵入経路に対する対策の考え方となります。
人の出入りによって生じる侵入経路
ドアの開閉など、人の出入りによって生じる侵入経路は塞ぐことはできません。このタイプの侵入対策には2種類あります。
- 忌避剤でゴキブリを近づけなくすることで侵入させない
- 外に毒エサを置くことでゴキブリが侵入する前(または侵入後)に殺す
外用のゴキブリ対策を考える場合は外用のゴキブリ対策をご参照下さい。
その他侵入経路
放置(ゴキブリの通り道になっていることを知らなかったこと)によって生じる侵入経路はその侵入経路を知り、塞いでしまえば問題ありません。
人間に必要な穴の場合はその特性を生かしながら対策すれば問題ありません。
以下、 アパートの侵入経路、隙間を紹介しながら、具体的なゴキブリ対策の方法を紹介していきます。
アパートのゴキブリ対策 全体図
アパートのゴキブリ対策は大きくは7箇所です。
直接外とつながる玄関、窓をはじめ換気のための通風口や換気扇、 排水口やエアコンホースを通す穴、見落としがちなキッチンの裏側など これらを塞げば、ゴキブリ対策としては十分です。
アパートのゴキブリ対策 侵入を防ぐ
玄関
どうしてもドアを開けっ放しにしたい場合は、 玄関用の網戸を購入したり、 ゴキブリの嫌がる匂いを撒いてゴキブリを近づかせなくしたり、 玄関付近に毒エサをまいて、殺してしまう方法を選択します。
ゴキブリを寄せ付けない方法はゴキブリを寄せ付けないハーブやゴキブリ対策アロマで紹介しています。 また、 外用のゴキブリ対策はゴキブリ対策コンバットで紹介しています。
通風口
通風口(風を通す穴)です。
使ってない場合には完全に塞いでも良いのですが、 使っている場合はゴキブリなどの虫が通らないよう 使っていないストッキングや換気扇用のフィルータなど網目の細かいもの塞いでおきましょう。
市販品には通風口専用のフィルターもあります。
ベランダ
(隣人のゴキブリ対策はゴキブリ対策隣人で紹介しています。)
基本的な対策は玄関と同様で、 ゴキブリの嫌がる匂いを撒いてゴキブリを近づかせなくするか、 ゴキブリが侵入する前に毒エサで殺してしまう方法を選択します。
またベランダにゴキブリの住み家となる植木がある場合、 肥料にしっかり封をする(肥料も餌になります)、プランターは底に隙間がないものを使う(ゴキブリの巣になりやすい)、使ってない道具は整理し少しでもゴキブリの住み家を減らす、など基本的な対策が効果的です。
ベランダの詳しいゴキブリ対策については、 ベランダ・植木のゴキブリ対策をご参照下さい。
窓
しかし、アパートの網戸は重量が軽いためか、サッシに隙間ができやすくなっています。(たとえ1mmでも隙間です。)
必ず隙間テープ(100円均一で売っているもので十分)で隙間を塞ぐようにして下さい。
完全に塞ぐと、コバエなどの小さな虫も入ってこなくなり、夏場も快適に過ごせます。
換気扇
つけっぱなしにして、ゴキブリの侵入を防ぎましょう。
より完全にするには換気扇フィルターが効果的です。
エアコン
エアコンの放水ホースと室外機を通じてゴキブリが侵入してきます。
放水ホースは水を放水できれば良いので、先端にストッキングなどを輪ゴムでくくり、 侵入できないようにしておきましょう。
また、室外機は使っていない時は必ず穴を塞いでおきましょう。
ゴミ袋(できれば透明、暗いと巣になりやすい)で室外機全体を覆い、セロテープで隙間を塞げばゴキブリに侵入されることはありません。
面倒な場合は換気扇用のフィルターなどをエアコンに貼って穴を塞ぐのも一法です。
(※ただし、使ってない場合に限ります。)
エアコンの通し穴
この穴はエアコンのホースを通す為、少し大きめに作られています。
防水パテで塞いでしまいましょう。
ベランダ側、室内側の両方から塞がないと壁の中が虫の巣になることがあり注意が必要です。
排水管を通す穴
アパートによりますが、ここにエアコンと同様、穴があいている場合があります。
ゴキブリの通り道になるだけでなく、ゴキブリの巣にも適している為、 すぐに防水パテやガムテープで塞いでおきましょう。
排水管
排水管にトラップ(水が貯まる場所)がない場合、排水管の中を通じてゴキブリが侵入してきます。
根本対策をしたい場合は大家さんに相談して、トラップ付きパイプに変えてしまいましょう。
ホームセンターだと3,000円~でトラップ付きパイプを販売しています。
根本対策ができない場合は、 排水口用の蓋、あるいは網目の細かいゴミ受けで塞ぎましょう。
お風呂の排水口
網目の細かいストッキングなどで塞いでおくと髪の毛のつまり対策にもなり効果的です。
シンクやキッチンの中
台所やシンクの扉を開けたあと、顔を中に入れて隅々まで隙間がないか確認して下さい。 隙間があった場合、必ず塞いでおきましょう。
特にベニヤ版などの仕切りが使われている場合、ほとんど接着剤を使用しておらず、必ず1ミリ程度の隙間が開いています。
見るだけでなく上下左右奥の5箇所の板を一度手で押して確認して下さい。
押して隙間ができる場合はセロテープやガムテープで良いので必ず塞いでおきましょう。
また、システムキッチンも一枚板を外すと中身は見るも無残な形になっていることがあります。
拳で軽く叩いて中の様子を確認しましょう。空音の場合は一度板を外して中身を確認しても良いかもしれません(修復可能であれば)。
キッチンのゴキブリ対策の詳細はゴキブリ対策キッチンで紹介しています。
アパートのゴキブリ対策 全ての侵入経路を塞いだ後に
以上でアパートのゴキブリ対策のうち、ゴキブリの全ての侵入経路を塞げたことになります。しかし、窓の閉め忘れや宅配の荷物に付随など、どうしても侵入されてしまう場合があります。
そのような侵入された後の対策として、ゴキブリ対策巣作りを防ぐをご参照下さい。
万が一ゴキブリに侵入されたとしても、必ず仕留めることができます。
また、これらの対策を自分でできない場合や、もっと完全にしたい場合(壁や板を剥がして対策する場所もあります)は、 プロのゴキブリ駆除業者に依頼するのも1つの方法です。
ゴキブリ駆除業者 選び方・活用方法をご参照下さい。
アパートの貸主にゴキブリ対策費用の一部を負担してもらう
アパートのゴキブリ対策を全て自費でするのは素晴らしいことですが、 エアコンの通し穴やキッチンの裏側は見方によっては設備不良です。アパートの契約時に設備改修を依頼できれば一番良いのですが、 ゴキブリや風の通り道になってることは住んでみないとなかなか気づかないものです。
「言っておけばよかった」と諦めるのではなく、大家さん(管理会社)に事情を話し、「改修をして問題ないか」、「費用の一部を払ってもらえないか」、相談してみましょう。
費用も数千円と非常に安く、明らかにアパートのグレードがアップするので、大家さんによっては快く払ってくれる場合もあります。
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