ゴキブリ対策ホウ酸団子

ホウ酸ダンゴでゴキブリ対策

ホウ酸ダンゴはゴキブリ対策に非常に大きな効果があります

ホウ酸ダンゴは日本で古くから用いられるゴキブリ対策で、海外でもJapanese Housan-Dangoとして有名です。

ここではゴキブリ対策としてのホウ酸団子について、様々な観点から紹介しています。

ホウ酸ダンゴの効果

ゴキブリ対策ホウ酸ダンゴ
ホウ酸ダンゴはゴキブリの消化器系に作用して脱水症状を引き起こすと言われていますが、 詳細はまだ解明されていません。

ホウ酸ダンゴを食べてから効果が現れるまで、ゴキブリ個体の大きさによりますが、半日~3日程度の時間が必要です。

また、ゴキブリは脱水症状を起こしているため、水を求めてさまよい、ゴキブリの死骸は水まわりで発見しやすくなります。

ゴキブリの死骸を見つけやすいため、掃除が比較的楽なのも、ホウ酸ダンゴの利点です。

ホウ酸ダンゴの使用上の注意

ホウ酸ダンゴは手軽で作りやすい為、人気のゴキブリ対策ですが、 使用に関して幾つかの注意点があります。

  • ゴキブリの卵には効果なし
  • ホウ酸含有量によっては、糞や本体の2次活用ができない
  • 犬、猫、赤ちゃん、老人がいる家は注意が必要

ホウ酸ダンゴはゴキブリの卵には効果なし

ゴキブリ対策ホウ酸ダンゴは卵に効果なし
少し残念ですが、ホウ酸ダンゴはフィプロニルを有効成分とする市販の毒エサのようなゴキブリの卵への効果はありません。

ゴキブリの卵が孵化するのは、 季節によりますが、30日~50日程度(冬場はもっと長い可能性がある)です。

そのため、 ホウ酸団子でゴキブリの駆除に成功したと思っても、 少なくとも50日間はゴキブリ対策をし続けたほうが良いでしょう。

ホウ酸含有量によっては、糞や本体の2次活用ができない

ホウ酸団子はホウ酸の含有量によっては、ゴキブリ本体にしか効果がありません。
そのため、ホウ酸含有量が少ない場合はゴキブリのフンや死骸を見つけたら、 必ず素早く掃除しましょう。

※ホウ酸団子のホウ酸含有量が40~50%以上だと本体を食べたゴキブリやフンを食べたゴキブリにも効果を発揮します。
詳しくは当ページの「ホウ酸ダンゴの作り方」をご参照下さい。

犬、猫、赤ちゃん、老人がいる家は注意が必要

ゴキブリ対策ホウ酸ダンゴの誤食注意
ホウ酸は人体や動物には比較的安全であるとされています。
経口摂取の場合、体重1kgあたり2~4g程度です。

つまり体重60kgの人の場合、約120gが致死量とされ、安全性は塩と同程度です。
しかし、過去には日本でもホウ酸の誤食による死亡例もあります。

安全性は塩と同程度なのに危険とされる理由は、ホウ酸は無味無臭のため誤飲される可能性が高いことが原因と考えられます。

犬、猫、その他小動物、赤ちゃん、老人がいるご家庭では、 使用を避けるか、 口に入れることができないケースをかけたり、容器等の中に入れて使用するようにしましょう。

赤ちゃんがいる場合のゴキブリ対策についてはゴキブリ対策赤ちゃんがいる場合をご参照下さい。

効果的なホウ酸ダンゴとは

ゴキブリ対策ホウ酸ダンゴは濃度が重要
ホウ酸を使ったゴキブリ対策で最も難しいのはホウ酸の含有量です。

ゴキブリはホウ酸そのものを設置しても、ほとんど食べることはありません。

また、ホウ酸の含有量が多すぎてもゴキブリが食べる確率が低くなります。
しかし、誘引物質ばかりでホウ酸を入れないとゴキブリは死にません。

つまり、ご家庭でホウ酸ダンゴを作る場合、ホウ酸の割合とゴキブリの誘引物質(ゴキブリを引き寄せる匂いを放つモノ)の割合が非常に重要になります

ここでは誘引物質として効果が高く、ゴキブリの食べる率も高い某メディアで紹介されていた方法に少し改良を加えて紹介します。

ホウ酸ダンゴの作り方

  1. ビニール袋にホウ酸10g、砂糖15g、小麦粉40gを入れよく混ぜる
  2. 玉ねぎ20gをみじん切りにして、電子レンジで柔らかくなるまで加熱する
  3. 1の袋に、2の玉ねぎと水15g、焼肉のタレ数敵を加えて混ぜる
  4. ビニール手袋をはめる(ホウ酸は経口摂取毒性があるため、手につかないようにする)
  5. 3を小分けのお団子にして完成

※上記は某メディアで紹介された内容です。

より効果の高いホウ酸団子~改良版~

上記の場合、全体量100gに対して、ホウ酸含有量が10gの為、ホウ酸濃度は10%(=10/100)となり、 2次効果(糞や死体が毒エサになる)はありません。

2次効果(糞や死体が毒エサになる)のあるホウ酸団子にする場合、 上記レシピのホウ酸を60g以上(全体量150g、ホウ酸濃度40%以上)にして作成して下さい。

また、誘引物質は玉ねぎと焼肉のタレを使用していますが、日持ちやより効果のある誘引物質を検討している場合はゴキブリ対策 好物をご参照下さい。

ホウ酸ダンゴの効果は約4ヶ月

ホウ酸そのものに有効期限はありません。
しかし、ゴキブリの誘引物質のおびき寄せる効果が切れると、 ホウ酸ダンゴとしての効果は著しく劣化します。

その為、手作りホウ酸ダンゴの使用期限は、誘引物質によりますが3~6ヶ月程度でしょう。
使用期限を過ぎたらなるべく早めに取り替えて下さい。

作るのが面倒な場合は市販のホウ酸ダンゴで

手作りが面倒な場合は市販でもホウ酸ダンゴがあります。
レビュー等で効果が高いホウ酸ダンゴです。ゴキブリを見なくなったという評価が多いようです。

ゴキブリの子供にはホウ酸ジュース

ゴキブリの幼虫はアゴが十分に発達していないため、 主食は、油、ジュース、ビールなどの液体、 非常に柔らかい食べ物です。

そのため、ホウ酸をお団子にせず、 缶やビンの中にホウ酸を溶かしておけば、 ビンや缶の液体を食べに来たゴキブリの幼虫は死滅してしまいます。

ただし、空き容器を使った誤飲には、くれぐれもご注意下さい。

ゴキブリの幼虫対策はゴキブリ幼虫駆除をご参照下さい。

ホウ酸ダンゴより効果のあるホウ酸

日本ではホウ酸と言えばホウ酸ダンゴが有名です。

ゴキブリが死ぬことから猛毒であるとの誤解や、 誘引物質(ゴキブリを誘う匂い)を入れないとゴキブリを殺せない、という認識が広まっています。

しかし、海外ではカーペットやフローリングにホウ酸をそのまま撒くこともあります。
(1㎡あたり5g程度のホウ酸を粉を使用します。)
ここではホウ酸団子より簡単で効果のあるホウ酸について紹介しています。

ホウ酸粉末の威力

ホウ酸は無味無臭の為、ホウ酸ダンゴのようにゴキブリが食べることはありません。
しかしなぜかゴキブリが死にます。
理由は2つあります。

毛づくろいによって死ぬ

ホウ酸によってゴキブリが死ぬのは、触角や口の周り、足に付着したホウ酸をゴキブリが毛づくろいで舐めた時に自然と摂取するからです。

ホウ酸の昆虫への毒性は非常に強く、少量でも十分にゴキブリを殺すことができます。
ホウ酸の粉末をまいた道を通ったゴキブリは、体にホウ酸を付着させ、そのホウ酸によって死に至ります。

気門を通じて死ぬ

2つめは昆虫には体に気門という呼吸をする穴があるのですが、 気門を通じて微量ですがホウ酸が体内に入ることがあります。

この微量のホウ酸はゴキブリの致死量に十分な量で、それによってゴキブリを死に至ら占めます。

ホウ酸はホウ酸団子より優れている?

ホウ酸がホウ酸ダンゴより全ての面で優れているわけではありません。
ホウ酸粉末は無味無臭の為、ゴキブリの嗅覚が効かず、ゴキブリが粉末をまいた場所を通らないと全く効果がありません。

これがホウ酸粉末の最大の利点であり、最大の弱点です。
つまり、利点のみを享受するように使うことが重要です。

利点

ゴキブリは嗅覚により食べ物を察知するのですが、この嗅覚は危険な食べ物を学習する能力があります。
そのため、仲間の死からその食べ物の匂いを学習すると(ゴキブリの記憶は2週間程度継続する)、 その食べ物を食べないようになることがあります。

(※これが耐性ゴキブリといわれるものの正体の一部です。)

しかし、ホウ酸の粉末は無味無臭の為、何度でもその場所をゴキブリが通り、 何度でもゴキブリを死に至らしめることができます。

また、ホウ酸は賞味期限が実質無く、揮発性もない為、半永久的に使うことができます。

その為、ゴキブリの通り道や巣の近くに撒くことで大きな威力を発揮します。

また侵入対策とし使う場合、誘引性もないため、侵入は許す可能性がありますが、侵入後には死んだ状態で発見されます。

弱点

上記を裏返すと、巣の場所や通り道がわからない場合は、ホウ酸粉末は全く効果がないと言えます。

家が広いほど様々な侵入経路、通り道、巣が考えられる為、ホウ酸粉末は効果がないかもしれません。

ホウ酸粉末の設置場所

ホウ酸粉末は、喫食によりゴキブリを殺す訳ではない為、ゴキブリの通り道に直接設置する必要があります。

設置といっても粉末ですから、粉を撒くこととなります。
また、ゴキブリの通り道がわかりづらい場合はゴキブリ対策アパートゴキブリ対策巣作りを防ぐなどを参考にして下さい。

ホウ酸ダンゴ、ホウ酸粉末を置けない場所にはホウ酸スプレー

レストランや飲食店など、大量にゴキブリが発生しやすい場所や、 ホウ酸ダンゴを置きずらい事情がある場合、ホウ酸粉末以外にホウ酸スプレーが効果的です。

ホウ酸ダンゴのように誘引性がないため、ゴキブリの通り道に直接設置する必要がありますが、 ホウ酸は水に溶けやすく、揮発性が低い(蒸発しない)為、水平な場所以外に垂直(壁など)な場所にもホウ酸を付着させることができます。

縦置きの什器の側面など、ホウ酸の粉末が使えない場所にはホウ酸スプレーが効果的です。

ホウ酸スプレーの作り方

水にホウ酸20%程度を入れよくかき混ぜ、霧吹きなどの容器に入れ側面に噴射して使用して下さい。
20%以上に濃くしても問題はありませんが、ホウ酸の溶解度(水に溶ける限界)は水100gあたり40g程度です。

垂直にしても噴射して乾いても落ちない自分なりの量をためしてみるのがよいでしょう。



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