ゴキブリ対策赤ちゃんがいる場合

赤ちゃんがいる場合のゴキブリ対策

赤ちゃんがいる場合、ゴキブリ用の毒エサを誤飲するのではないか、 殺虫剤を使って良いのかなど、ゴキブリ対策以上に赤ちゃんが気になって仕方ありません。

ここでは特に赤ちゃんがいる家庭のゴキブリ対策について紹介しています。

赤ちゃんがいる家庭に向いているゴキブリ対策

誤飲防止
赤ちゃんがいる家庭であってもゴキブリ対策は必要です。 ゴキブリ駆除剤として毒エサ、燻製剤(煙が広がるタイプ)、乳剤、超音波などありますが、 最も確実に駆除できるのはやはり毒エサタイプです。

(毒餌タイプのゴキブリ駆除剤がなぜ優れているかについてはゴキブリ退治一覧をご参照下さい。)

しかし、赤ちゃんはなんでも口に入れてしまうため、毒エサを誤飲する可能性を否定できません。
毒エサをできるだけ赤ちゃんの手の届かない場所に設置するのが最も良い方法であるのですが、 万が一に備え、最も毒性の少ない毒エサについて検討していきます。

市販のゴキブリ用毒エサの主成分は現在3種類(フィプロニル、ヒドラメチルノン、ホウ酸)です。
市販品ではほとんど流通していませんが、ゴキブリ駆除に効果のある重曹を加えた4種類を毒性の観点から比較していきます。

成分 主な製品 毒性 誤飲した場合の対応
フィプロニル ブラックキャップ、
コンバット
残留農薬基準値が厚生労働省や農林水産省によって決められています。
フィプロニルの場合、0.0002mg/kg体重/日が毎日食べ続けても健康被害の恐れがない量と設定されています。
赤ちゃんの体重が3kgとすると、許容範囲は0.0006mgです。
ブラックキャップを例に取ると1個あたりのフィプロニル含有量は0.001mg(12個入り24g、フィプロニル0.05%含有より算出)のため、 基準値を大幅に超え赤ちゃんがいるご家庭には少し危険かもしれません。
万一誤って食べた場合はすぐ吐き出させ、直ちにフィプロニルを含有する製品を誤飲したことを医師に告げて診療を受ける必要があります。
ヒドラメチルノン コンバット ヒドラメチルノンの哺乳類に対する毒性は低く経口摂取した95%以上の成分が未変化のまま便中に排泄されます。 これはヒドラメチルノンが体内で消化されないとともに赤ちゃんだと下痢を起こす事例がいくつか報告されています。
赤ちゃんの体重を3kgとすると食べた量が15g(5g/kg)以下なら水又はお茶を飲ませ様子を見ることとなっています。それ以上の量なら、吐かせて受診するよう指示されています。 コンバット4Pの場合、1個あたりのヒドラメチルノン含有量は0.09g(1個4.5g×4個入り ヒドラメチルノン2%含有より算出)のため、 毒性は低いと言えそうです。
万一誤って食べた場合はすぐ吐き出させ、ヒドラメチルノンを含有する製品を誤飲したことを医師に告げて診療を受ける必要があります。
ホウ酸 ホウ酸ダンゴ ホウ酸の毒性は食塩とほぼ同等です。
但し、食べ過ぎると毒であることに変わりなく、吐き気や下痢などの症状が現れます。
赤ちゃんの体重を3kgとすると約2~3g程度が中毒量、9g程度が致死量(3g/kgより算出)となります。
ホウ酸団子の1個のホウ酸含有量は約2g程度(ホウ酸ダンゴ1個5g、ホウ酸含有量40%で算出)ですから、ホウ酸団子の大きさや含有率が異なれば 非常に危険であると言えそうです。
急性中毒の症状は嘔吐や下痢、腹痛、時にはけいれんが起こることもあります。
万一誤って食べた場合はすぐ吐き出させ、ホウ酸を誤飲をしたことを医師に告げて、診療を受ける必要があります。
重曹 重曹 重曹は炭酸水素ナトリウムであり、お掃除や炭酸水、胃腸薬にも使われています。
毒性は低いものの、潰瘍があるときは胃壁に穴をあけることもあるので服用には注意が必要です。
赤ちゃんの体重を3kgとすると、致死量は15g程度(5g/kgで算出)ですが、重曹はお団子はもとより液体と併用して毒エサを作ることが多く、使い方によっては危険かもしれません。
万一誤って食べた場合はすぐ吐き出させ、誤飲したことを医師に告げて、診療を受ける必要があります


上記より、赤ちゃんがいる家庭のゴキブリ対策で毒エサタイプを使う場合はコンバット4Pが最も優れていると言えそうです。

コンバットに関する詳細はゴキブリ対策コンバットを参照して下さい。
また、コンバット4Pタイプは容器の大きさが市販品の中では大きい部類に入るため、口に入れる確率も低く安全です。
ゴキブリ殺虫剤の使用
ゴキブリ殺虫剤は人間が吸い込んでも安全であることを薬事法の試験で証明し販売されています。
詳しくはゴキブリ殺虫剤を参照して下さい。

しかし、人によっては気分が悪くなると言う人も少なからずいることは事実です。
できれば使用は赤ちゃんの居ない部屋で使用し、使用後は必ず換気をしましょう。



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